私は、一人で海外に行く自信がなく、母親に同伴してもらいました
タイに着いてから、病院に着くまでは、タイの景色に凄くワクワクしていて、手術の怖さはなかったです
病院についてから、いろいろな手続きや検査を受けて、これから過ごすことになる病室でコップ一杯の透明な少し塩気のあるスポーツドリンクみたいなものを飲みました
二回飲むことになったのですが、そこから数時間後、急にお腹が緩くなり、トイレに行ったら下痢でした
人よりも何倍も神経質な私は便器に飛び散って跳ね返ったりする、汚い水とかがとても耐えきれなかったです
そんな状態で、吸水シートを敷いたベッドに寝かされて浣腸をされて、トイレとベッドを往復するのを繰り返しました
汚いのが苦手なわたしの心は手術の前日でボロボロになりましたが、
渡航前まで気にしていたこと、汚い感覚が軽く感じました
お尻がいくら拭いても汚れてる気がするので、シャワーを浴びてその日は寝ました
いよいよ、手術の日です
ガモン先生からこの神経質なままでは手術をやらないと言われたので、我慢することにしました
朝から浣腸を何度もやって凄く疲れた状態で病室から出て、手術室まで来て、しばらく待つことになりました
その時も私は手術が怖くなかったです
疲れてるせいなのかもしれないですが、心がより強くなったのかもしれないです
そして、手術台に寝かされて、いろいろされな装置を付けられたあと、気づいたら病室にいました
病室といっても、個別だったはずの自分の部屋ではなく、他にも人がいました
手術が終わって、完全に女性の体になった喜びはその時はなく、淡々と終わったんだと安堵していました
しかし、術後は腸が動いてガスが何回か出るまで、何も飲めないので、それが苦しかったです
うがいはできるので、その時に少し残った水が少し飲めるのが喜びでした
しかし、すぐに水はうがい薬に変わりました
ガスが出るまでの苦しみを、忘れてはいけないと思います
術後初めて水を飲んだ感動はすごく大きくて、病院から出されたスープもすごくおいしく感じました
普通に今食べられることは凄く恵まれてるんだと実感しました
それから、日を重ねるごとにスープも少し具が入ったりするようになり、だんだん食事に近くなって来ました
そして、ついに、うどんを食べることができました
だけど、喜んでばかりはいられず、食べるということは出るということなのです
術後初めて、トイレで大きい方をしました
少しずつ歩く訓練をしていたものの、痛みはないけれど、フラフラにらなってしまってたのに、
カテーテルをつけたまま、トイレは凄く疲れました
便は初めは下痢で、しばらくすると、小さなやわらかい丸い塊が永遠に止まらないのではないかというぐらいに出ました
私は自分を追い込みやすいので、かなりストレスになりましたが、なんとかトイレから出ることができました
二、三日して、
カテーテルを外すために、輪ゴムで
カテーテルを抑えて、おしっこを我慢する訓練を4回ほどして、最後はトイレで
カテーテルを外しておしっこしました
おしっこが終わった後、下痢が出ましたが、邪魔な
カテーテルがないので、7時間以上トイレに篭もり、苦しくても、甘んじないように自分を戒めました
私の場合、術後の痛みよりも、トイレ関係で苦しんでました
ダイレーションが始まってからは大変で、ダイレーションが終わるとトイレで大きい方をしたくなるので、1日2回していました
おしっこも、間に合わずに便座に座る前に漏らしてしまうこともよくありました
術後の私の汚いという感覚は大きく変わり、前はおしっこが床に飛んだら大騒ぎしていたのに、床を拭けばいいと思えるようになりました
帰国日までお腹が緩いままなのではないかと当時は思ってましたが、徐々に固形に近づいていってました
ただ、下痢が出なくなると、代わりに黄色い腸液が出るようになったので、
便意が来ると、下痢を我慢するように腸液が漏れるのを抑えるのが苦しかったです
しかし、帰国日が近くなって来ると、りょうも減り、帰国後1週間ほどで腸液も出なくなりました
私の場合は傷跡が痛いという感覚はあまりなく、ダイレーションも痛くなかったです
ダイレーションは凄く痛いというイメージがありますが、人によると思います
午前と午後にダイレーションをやるので、それに合わせて行動していました
ダイレーションの度に
便意が来るのも、帰国日までにはある程度治りましたし、私の場合は帰国日だけ、空港で大きい方をしたくなかったので、午前だけにしてもらいました
帰国後は、1日2回トイレで大きい方をすることはなく、永遠にその現象は起きないと実感できました
私が空港でトイレをしたくなかったのは、患部がはれてるために、おしっこをするとお尻にかかったりして、拭いても気持ち悪いからです
私はおしっこの度にシャワーをしていました
帰国日は私にとって、最も不安な日でした
空港でトイレすることにならないか、凄く緊張していました
でも、矢野さんが下痢止めをくれ
便意が来るのを止めることもでき、さらには万が一おしっこしたくなった時のために、
エタノールをウェット
ティッシュに染み込ませてなど、万全の対策、準備をしてくれて病院をでることができました
私は本当に矢野さんに感謝しています
膣から出たカスや糸くずが当時は便に見えてたので、ダイレーションの度に何度も大丈夫だと教えてくれたし、些細な悩み事も凄く真摯に聞いてくれました
帰国日の病院を出る時間が神経質なためにトイレが長引いて遅れていても、私をパニックにさせないために、時間をあえて教えませんでした
本当にISKさんを選んでよかったと思ってます
帰国後も度々私は矢野さんに相談してしまいますが、凄く丁寧に返してくれます
矢野さんのおかげで本当に安心して手術が受けられました
私のように神経質な人間でも無事帰ることができたので、手術を恐れないでほしいです
苦しいこともありますが、きっと乗り越えられます
苦しいことも永遠には続かないので諦めないでほしいです