私は努力しても女性らしい声を出すことができなかったので、タイのヨー
サガンクリニックで声の女性化手術を受けることにしました。
アテンドはネットで検索したときにヨー
サガンクリニック公認エージェントと書いてあり、料金も安かったのでISKさんにお願いすることにしました。
タイに行くときは初めての海外、初めての
全身麻酔、希望の術式で手術を受けられない可能性、最悪の場合声が出なくなってしまう可能性など不安なことだらけでした。
空港に着くといっくんが待ってくれていました。
その日は夕食を買ってホテルに向かい
Wi-FiやLINE等の設定を手伝ってもらいました。
夕食はいっくんに「多分1個じゃ足りないと思うんで2個買いましょう」と言われたので2個買ったのですが私は1個でおなか一杯になりました。
2日目は9時から絶食絶飲なので水分をしっかり取りました。
この日は昼にケットが迎えに来てくれました。最初にヨー
サガンクリニックに行き、部屋に大きい荷物を置いて健康診断に行きました。
その後シャワーを浴びて手術着に着替え声の録音と声帯のチェックをしました。
声帯のチェックは中々うまくいかなくて大変でした。
その後もケットに通訳してもらいながら先生と手術の話をしました。
この時先生から「あなたの場合、希望の術式はリスクが高いので別の術式で手術しよう」と言われました。でも私はどうしても希望の術式で手術を受けたかったので「これでやって欲しい」とわがままを言って皆を困らせてしまいました。いっくんにも話しました。わがまま言ってすみませんでした。私がどうしても意見を曲げずにいたら先生が「希望の術式でやりましょう」と言ってくれました。私の自分勝手なわがままを受け入れてもらいありがとうございました。
手術台で横になり左手に針を刺した後結構すぐに眠ってしまいました。目が覚めたら別の部屋でした。ネットで調べたら
全身麻酔は時間の経過を感じないと書いてあったのですが私は普通に眠った時のような時間経過を感じました。麻酔と関係なく眠っていた時間のせいかもしれません。タイでの1週間で2日目(特に午後)は一番長く感じました。
3日目は朝先生が来て声が出るかの確認をしました。「One」とすごく小さくて弱い声がかろうじて出ました。それを聞いて先生が「OK!」と言ってくれたので大丈夫なんだと安心しました。
朝は
おかゆで昼と夜のメニューはケットにお願いしました。
術後の痛みは物を飲み込むときに痛かったけど痛いのは首だけで痛みの強さも去勢手術の後よりも弱かったのでよかったです。ただすごく咳が出そうになってそれを我慢するのがきつかったです。3日目はほとんど寝て終わりました。
4日目は朝ドレーンを外し、防水テープをはってもらいました。そして先生にチェックしてもらい無事退院。そして滞在先のホテルに行きました。この日からシャワーOKになりました。4日目~6日目までは外出なしで過ごしました。朝食はホテルから出て昼食と夕食はいっくんとケットに買ってきてもらいました。いっくんは毎回「これだけだと足りないと思うんで」とか「大盛にしますか?」とか聞いてきたので私はそんなに大食いに見えるのかなと少し悩みましたがここはタイなので細かいことは
マイペンライ!
この頃は手術が無事に終わったこと、ホルモンを再開したことなどで精神的にかなり楽になりました。あと心配なのは抜糸が術後5日後で早かったのでそれまでにちゃんと傷がくっついているかどうかでした。
滞在中の暇つぶしはタイの料理を調べて次はこれ食べたいなとか考えていたらすぐに時間が経ちました。日本から持って行った食料はほとんど食べませんでした。日本で食べたインスタントやレトルトのタイ料理があまり好きになれなかったので心配していましたが私が滞在中に食べたタイ料理は美味しく食べられて全然問題なかったです。
7日目午後に抜糸の予定。その前に自分のわがままを聞いてくれた先生に直接お礼が言いたかったので「コープクンカー」のタイ文字を丸暗記して空書きで練習。
午後にケットが迎えに来てヨー
サガンクリニックに向かいました。
抜糸を済ませて術後のことで先生に質問タイム。何時から歌えるか、お酒はいつから飲めるか、お菓子は食べても大丈夫か等聞きました。その後感謝の気持ちを伝えて記念撮影!
これで後は無事に日本に帰るだけになりました。
最後の夜はケットと
FtMの方と一緒に夕食を買いに外に出ました。
過ごしやすい時期を選んでタイに来たのですがそれでも外は暑かったです。
途中でホルモンの購入をお願いしていたいっくんから連絡があり傷跡が綺麗に治るシートも一緒に買ってきてもらいました。手術の傷跡のことを気にしてもらえてすごく嬉しかったです。
最後の夕食は世界で最もおいしい食べ物「
マッサマンカレー」にしました。美味しかったです。
帰国の日。いっくんと一緒に空港に行き荷物を預けたり飛行機の乗り方など教えてもらました。そして
エスカレーターの前で笑顔で手を振って別れました。
飛行機が動き出したときこれで本当にお別れなんだなと感じました。
最後帰りの機内で食べた「CHUNKY TARO」のアイスが美味しかったです。
最初はいろいろ不安でしたがISKさんにお願いしたこと、タイに行ったこと、ヨー
サガンクリニックで手術をしたこと、本当に良かったと思っています。
本当にありがとうございました!